ヴェルディ 1−2 東京(味の素スタジアム・アウェー)
エルゴラッソで有名なヴェルディの担当者海江田氏のコメントの中でこうある。
『最後にちょっとだけお詫びをしておこう。2年間こっちの都合で勝手にダービーを中断して悪かった。06年のガーロ体制が無残に敗れたのも、07年の原東京がぴりっとしなかったのも、すべてがヴェルディがJ2に落ちたせいだと思う。東京が身近に張り合う相手を失い、グニャグニャしている様子を見てひそかに責任を感じていた。いっぱつドカンと刺激を与えたことで、この埋め合わせをしてもらう』
この試合前の最後の東京ダービーは東京が勝利を収めた。
そして、その後、東京は優勝候補いじめをして、無敗のままリーグを終えたのに対して、その後もがく甲斐もなくJ2に失速してしまったヴェルディ
ダービーが終わって帰って読み返してみて、この文章の意味が改めて深いものだと感心させられた。個人的には江藤さんと並び、ライターの中では視点的なものも加えて間違えなくファン視線のライターであり、東京にもこのようなレベルの高いそしてファン目線のライターは一人欲しいとは思う。
ダービーとは技術ではなく魂の戦い。今日の試合に関してもそれはいえる。決して高いレベルの試合でなかったのかもしれない。だけど間違いなく両チームの魂を揺さぶることが出来た試合であったといえる。百歩譲っても東京にとっては…
しかも…
いっぱつドカンと刺激を与えたことで、この埋め合わせをしてもらうというところまで約束どおりにやってくれた
東京支援者側からの視点なのかもしれないのを覚悟の上で書くのだが、あのフッキの1点がなければ間違いなくもう少し冷めた東京ダービーになったかもしれない…あの失点のドカンとした刺激は間違いなくこの試合のダービーと言う試合の重要性をより強く与えてくれた一撃だったのかもしれない
羽生の得点や長友が絡んだオウンゴールは間違いなくより一層の価値を高めた一撃となっただろう。
で、サッカーの話に戻すとするのならば勢いはともかくとして、残念ながらあまり良い試合でなかったといえるかもしれない。もしこれが東京ダービーではなく、普通の試合であったとするならばもしかしたら凡戦と呼ばれる試合になったのかもしれない。
4−3−1−2のフォーメーションの中で浅利を3の真ん中にすることにより、確かにディフェンスは安定したかもしれないのだが、その代償として、カボレの孤立と梶山とそれ以外の選手の連携ができていないかもしれない…
まだ6試合目とはいえ、カボレがペナルティエリアの中にいないときは他の選手が中にいる必要があるとは思う。少なくても今日の試合はカボレにしろ、赤嶺にしろ一人しか中にいないときは3人でケアされていたために何も出来ない状態であった。東京の攻撃は今は時間をかけて行っている。時間をかけて行っているということは相手の守備もしっかりするということ、攻撃の枚数を増やさないと個人の力かセットプレー頼りになるかのどっちかになる。もちろんそれが中心でもかまわないのだが、その中で中盤3人の押し上げがどれだけできるかが今後のかぎになりそう。
少なくても1−1の場面で押し上げで層の厚い攻撃はしっかりとできたわけであって…今後はそのような攻撃がどれぐらいできるかというのがかぎになりそう。
もちろん、ダービーの勝利は大きなものがある。内容より結果その結果が自分たちを一回り大きくするようなきがするから…これを機に上昇気流に乗ってくれればとも思う。石川もエメルソンも無しで勝ったのだから
塩田:ピンチは土肥よりも多かった。良く止めていたとも思う。
徳永:服部との1対1は悪くはなかったが全般的に軽いプレーが目立っていたような
佐原:恐ろしいプレーを何回か見せていたものの、無難に押さえていたりもした。フィードも奇麗だと改めて思ったのだが
藤山:フッキを良く抑えたと思う。1失点目のファウルはしょうがないと思う
長友:攻守ともに立役者。オウンゴールか?って思ったがオウンゴールでしたね。でも90%長友の得点だと
浅利:戦術的な理由で一番最初に交代したが、悪くはなかったと思う
今野:もう少し前線に顔を出してもいいとは思う。守備に関しては目立たなくてもしっかりと抑えていた
梶山:今野と同様に前線にもっと顔を出してもいいとは思う
羽生:1点目のシュートはお見事の一言ちなみにおちたんではなく土肥は触っていた?ドライブしたかと思ったがテレビではそう見えたので
赤嶺:カボレが開いた時に孤立していたような気がする
カボレ:いつもと言っていることは同じなので…(笑)
大竹:間違いなく今流れをかえることが出来る選手…ダービーだからかもしれないが、かなり気合が入っていた
金沢:どうでもいいがハーフタイムで笑顔で服部と握手する姿が映っていたのはあまり良い印象は。プレーは飛び出しが良くアクセントになっていたのだが
平山:平山とカボレのコンビでサイドを上がって何をしたいんですか?
オマケ
城福監督:試合前のコメントで『盛り上がるのは大事だが、オーバーヒートしないように、私自身は冷静に戦う』と書いてあったが誰よりも熱く戦っていたような気がする
オマケ2
福西:フッキの得点の後で転がっているボールを再びゴールに入れようとしてポストにはじかれていた。その後で大事にもう1回入れなおしたことを考えるとやっぱり……